お役立ち情報

30坪住宅の外壁塗装の費用相場は?費用の内訳と屋根工事を同時施工するメリットを解説

2025.07.01

● 外壁の劣化が気になるけれどいつ外壁塗装をするべきか悩んでいる
● 外壁塗装の適正価格を知っておきたい
● 外壁塗装と屋根工事を同時にしても良いのか気になる

30坪前後の住宅に住んでいて「なんとなく経年劣化が気になるが、外壁塗装の費用は高いのでは?」と不安を抱えている方は多いでしょう。
外壁塗装は、美観性を保つだけではなく建物全体を雨風や紫外線から保護する役割を持つため、適切なタイミングでメンテナンスをする必要があります。
外壁塗装の費用で家計を圧迫しないためにも、おおよその相場感を把握しておき、計画的なメンテナンスプランを立てましょう。

この記事でわかること
● 30坪住宅の外壁塗装の費用相場
● 外壁塗装の費用が決まる要因
● 外壁塗装に屋根工事を追加した場合の費用相場

30坪住宅の外壁塗装の費用相場

国土交通省「令和4年度住宅市場動向調査報告書」は、注文住宅の平均延床面積は約37坪(123.5㎡)と発表しました。
つまり、30坪の住宅は、平均よりもややコンパクトな大きさとして位置付けられており、外壁塗装にかかる費用も比較的抑えやすいです。
ここでは、30坪住宅の外壁塗装の費用相場とシミュレーション結果を解説します。

外壁塗装の一般的な費用相場と平均的な施工価格

30坪の一般住宅にかかる外壁塗装の費用は、約60万〜140万円が目安とされています。
この金額の内訳には、次の項目が含まれます。

● 足場代
● 塗料・材料費
● 人件費
● 塗装会社の利益・諸費用

多くの住宅は、30坪(123.5㎡)ぴったりではなく、29坪や31坪のサイズもあるでしょう。
そのため、見積もり依頼を出した際には約60万〜140万円の費用相場に当てはまらない可能性もありますが、あくまでも判断材料の一つとしてご活用ください。

外壁塗装の費用内訳

外壁塗装の見積もり依頼を出した際、塗装会社が提示した金額の適正さを判断するためには、内訳を正しく把握する必要があります。
外壁塗装のメンテナンス工事の内訳は「足場代」「塗料・材料費」「人件費」「塗装会社の利益・諸費用」の4つの項目で構築されているのがポイントです。
ここでは、外壁塗装の費用内訳を解説します。

足場代(20%)

外壁塗装のメンテナンスにおける足場代は、全体の約20%を占めています。
足場の設置は、外壁塗装をおこなう職人さんが安全に作業するため、そして正確で高品質の施工をおこなうために必要です。
足場セットにかかる費用相場は、設置・解体・運搬のすべてを含めて1㎡あたり500〜800円です。
一般的な2階建て住宅の場合、足場設置費用の総額は15万〜20万円前後になるでしょう。
3階建て以上の住宅や塗装面積が広くなるほど、必要な足場の面積も広くなるため、費用も高額化します。
さらに、足場の種類や施工内容によっても変動する可能性があるため、見積書の内訳を確認してください。

塗料・材料費(20%)

外壁塗装に使用する塗料やその他の材料費は、全体の約20%を占めています。

【塗料の費用】

塗料の種類

費用(1缶あたり)

耐用年数

アクリル

5,000〜15,000円

 約4年

 ウレタン

5,000〜20,000円

 約6年

 シリコン

15,000〜40,000円

 約8年

 フッ素

50,000〜100,000円

 約12年

 ピュアアクリル

50,000〜70,000円

 約15年

 無機配合型フッ素

50,000〜70,000円

 約16年

 変性無機

50,000〜120,000円

 約18年

塗料の種類別で費用相場を見てわかる通り、塗料の価格帯は大きな差があります。
耐用年数が短いほど塗料の費用は安く、耐用年数が長いほど塗料の費用が高くなる傾向にあるのが特徴的です。
1回あたりの費用を抑えるためにはアクリルやウレタンなどが向いていますが、メンテナンス頻度が増えてしまうため、長期的な視点でコスパが良いとは言えません。

【塗料以外にかかる費用】

項目

費用

高圧洗浄

200円/㎡

 養生

300円/㎡

 シーリング

約10万円

 下地補修

2万円

 飛散防止ネット

700円/㎡

外壁塗装の塗膜には防水機能や保護性能が含まれていますが、その効果を最大限に発揮するためには、下準備が重要です。
古い塗膜をすべてきれいに剥がすために高圧洗浄をしたり、劣化している部分の補修(シーリング、下地補修など)が必要になるため、塗装以外にもコストがかかります。
部分補修に関しては、劣化の状態に応じて必要性の有無が異なるため、信頼できる塗装会社に現地調査をしてもらい、メンテナンスプランを組んでもらうようにしてください。

人件費(30%)

外壁塗装のなかで最も多くの割合を占めているのが人件費です。
外壁塗装のメンテナンスでは、屋根付近の高い部分を含めて工事が必要になるため、熟練の技術を持った職人さんに任せる必要があります。
外壁塗装をするために特別な資格は必要ありませんが、経験豊富で技術と知識を持ち合わせた職人さんに依頼するためには、人件費が高くなるのは当然です。
また、戸建て住宅においては複数人の職人さんを確保しなければならない場合も多く、その分コストが発生します。
人件費は、塗料や材料費のように明確な基準となる価格がないからこそ不透明になりがちですが、施工品質を維持するためには安さだけで選ばないようにするべきです。

塗装会社の利益・諸費用(30%)

最後に、塗装会社の利益や諸費用として約30%が当てられます。
塗装会社の利益には、継続的に外壁塗装やリフォームのサービスを提供するために必要な運用コストも含まれています。
諸費用の項目は、次のようなものが対象です。

● 運営管理費
● 事務費
● 廃材処理費
● 輸送費
● 工具や機材のレンタル費
● 保険料(アフターサポート、保証)

外壁塗装で、塗膜の残りカスや部分補修で発生した廃材などを適切に処理しなければならず、その処分まで責任を持って対応してもらいます。
また、どんなに技術力のある職人さんが外壁塗装をおこなっても、天気や使用した塗料製品の不備などが理由で不具合が発生するケースもあります。
万が一のトラブルに対するアフターサポートや保証の保険料が費用として組み込まれている可能性もあるため、費用の内訳はよく確認するようにしてください。

見積もり金額が相場より高い・安いときの注意点

外壁塗装の見積もり依頼を出した際に、相場とかけ離れている場合は、悪徳業者のターゲットになっている可能性があるため注意が必要です。
お住まいの劣化状況や塗装面積によっては、提示された金額が適正なケースもあるため、ご自身で見極められるようになるべきです。
ここでは、見積もり金額が相場より高い・安いときの注意点を解説します。

極端に安い見積もりに注意するべき理由

見積もり金額が相場価格よりも安いときは「お得に外壁塗装ができるので良かった」と得した気分になる方もでてくるでしょう。
しかし、施工不良や手抜き工事、契約後に追加費用を請求されるなどのリスクがあるため注意が必要です。
たとえば、塗料メーカーが推奨している塗料の使用量を守らずに塗料費を抑える、高圧洗浄や下地処理などの工程を省くなどのケースが報告されています。
また、後から「新しい劣化箇所が見つかり、部分補修が必要になった」などと理由をつけて金額を釣り上げる悪徳業者も少なくありません。

極端に高い見積もりに注意するべき理由

見積もり金額が費用相場よりも高いときは、高額な塗料や材料を選定したり、必要ない部分補修が含まれていたりする可能性があります。
たとえば、屋根付近の外壁が劣化しているため部分補修をするべき、自社開発した塗料を使えば保護性能を高められるなどの文言で高額プランを進めるケースが報告されています。
塗料選びは、支払額への影響が大きいです。
最近では、自社開発した塗料をすすめる塗装会社も増えていますが、実績が不透明な場合は耐用年数の信憑性も定かではないため避けたほうが賢明です。
また、台風や地震のあとに飛び込み営業で高額な外壁塗装のメンテナンス契約を締結しようとする悪徳業者もあります。
このような業者は「今日中に契約すれば足場代をタダにする」「モニター価格で50%OFF」などの甘い言葉をかけてくる可能性があるため注意してください。
価格が高いからといって安全性や施工技術が保証されるわけではない点を理解しておきましょう。

外壁塗装に屋根工事を追加した場合の費用相場

外壁塗装のメンテナンスを検討する際に、屋根修理を同時におこなうべきか悩む方もいます。
ここでは、外壁塗装と屋根工事を同時施工すると費用を抑えられるのか、メリットとデメリットを解説します。

同時施工をしたほうが安い?

結論からお伝えすると、外壁塗装と屋根修理を同時施工すると1回のメンテナンス費用は高くなります。
ただし、外壁塗装と屋根修理を別におこなった場合の総支払い額よりも安く抑えられるケースが多いため、長期的な視点でコスパが良いといえるでしょう。
総支払い額を安く抑えられる理由として、外壁塗装と屋根修理はどちらも高所作業になるため「足場代」がそれぞれ発生します。
30坪の住宅の場合、足場代の費用相場は15万〜20万円になるため、同時施工をすればコストの削減につながります。

同時施工のメリット

外壁塗装と屋根修理を同時におこなうメリットは、次のとおりです。

● コスト削減
● 工期短縮

外壁塗装と屋根修理を同時におこなえば足場の設置作業を1回で済ませられるため、支払い額を最大20万円削減できる可能性があります。
また、外壁塗装と屋根修理は同時進行でメンテナンスができるため、職人さんを確保できれば短期間でメンテナンス工事を終えられます。
大きな音や匂いの発する外壁塗装や屋根修理では、近隣住民の理解が必要になるため、完成までの期間を短くできれば迷惑をかける心配もありません。
さらに、外壁と屋根のカラーやデザイン選びでもバランスを意識しながら検討できるため、建物全体のメンテナンスで失敗するリスクが少ないです。
アフターサポートや保証も統一されるため、施工後の管理もしやすくなるでしょう。
このように同時施工をするメリットは数多くあります。

同時施工のデメリット

外壁塗装と屋根修理を同時におこなうデメリットは、次のとおりです。

● 1回あたりの支払い額が高額
● 打ち合わせの手間の増加
● 施工品質の低下

外壁塗装と屋根修理を同時におこなうとなれば、1回あたりの工事範囲が拡大するため、自ずと費用は高くなります。
家計との兼ね合いでまとまった資金調達がむずかしい場合は、外壁塗装と屋根修理のいずれかで経年劣化が進んでいるほうを優先しましょう。
また、同時に施工するとなればカラーやデザイン、塗料、材質選びの項目が増えるため、担当者との打ち合わせに時間がかかります。
塗装会社任せにしてしまうと、コストの高額化や完成したときのミスマッチなど懸念もあるので、しっかりと時間をかけて話し合えるだけの余裕を持ちましょう。
最後に、塗装会社によっては外壁塗装と屋根修理で得意・不得意が分かれる場合があり、どちらかの施工品質が低くなる可能性があります。
両方の施工品質を高く保つためには、見積もり費用だけではなく、依頼する予定の塗装会社の評判や口コミを調べて選定するようにしてください。

まとめ

30坪住宅の外壁塗装費用は、約60〜140万円が目安です。
経年劣化の進行度、補修の必要性、お住まいの面積、使用する塗料や材料の種類によって変動するため、適正価格を把握するためには相見積もりが欠かせません。
最低でも2〜3社の塗装会社に見積もり依頼を出して、おおよその相場感と対応力や提案力、実績などを総合的に比較して依頼先を決めましょう。

石井聡

記事の監修者

石井イノベーションサービス 株式会社

代表取締役 石井 聡

2008年に石井イノベーションサービス 株式会社設立。
市原市・袖ケ浦市を中心に外壁・屋根工事業を展開し、月10件、年間150件以上の実績を重ねる地域密着型の専門家。
青葉台、姉崎地区、有秋地区、桜台地区、泉台地区、千種地区など、地元密着で活動しており、「お客様第一」のモットーのもと、質の高い提案・施工を追求。
現場経験に基づくリアルな視点と、地域の暮らしを支える実績を活かし、コンテンツの信頼性向上に貢献しています。
お客様の安心と満足を10年先、20年先まで支えることを使命とし、社員とともに挑戦を続けています。